PDA 検出器の光学系

PDA 検出器の光学系
Topic LCI-USG-0211, 最終更新日 11/21/2024

PDA 検出器の光学ベンチは、試験中の溶液に光を通過させてから、分析用に光を分離します。

この検出器は、紫外/可視 (UV/Vis) 分光光度計です。518 個のフォトダイオードを配列したこの検出器は、190 ~ 800 nm の範囲で動作します。

検出器の光学アセンブリー内の光路を次の図に示します。

1: 光学アセンブリーの光路
グレーティング – 光を波長の範囲に分解し、フォトダイオードアレイの平面に集光します。
M1 ミラー – 重水素ソースランプからの光を集光します。
ランプ – 重水素ソースランプ。
フィルターフラグ/シャッター – 開(サンプル)および閉(暗)ビームエネルギー測定の位置、および波長確認の第 3 の位置にフラグを付けます。
キュベットホルダー - 精密な分析が行えるように、 キュベットを安定かつ検出器中の正しい位置に保持してサンプルに光を通過させます。
フローセル – 分光されていない光線が通過する光路部分(溶離液とサンプルを含む)です。
スペクトルグラフのミラーおよびマスク – ミラーにより、フローセルを通って入口のスリットに伝送される光が、光学系のスペクトルグラフ部分に集光されます。ミラーマスクにより、グレーティングでのビームのサイズが定義されます。
可変スリット - 解像度と PDA センサーに当たる光の量を決定します。スリット幅が狭いほど、画像が小さくシャープになり解像度が向上しますが、光のスループットが低くなります。スリット幅が広いほど、光のスループットが高くなります。これにより、解像度は低くなりますが、感度とノイズは向上します。スリットの幅は可変ですが、既定値は 50 µm です。
フォトダイオードアレイ (PDA) センサー - 518 個のフォトダイオードからなる幅 50 µm の直線配列で、拡散した光の強度をセンサー位置の関数として測定します。キャリブレーションにより、位置データを波長に変換してスペクトルデータを得ることができます。
順序フィルター – 可視波長(345 nm 以上の波長)で感測される光の強度に対する紫外線(370 nm 未満の波長)の二次回折の寄与を減らします。

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