シール洗浄システムのプライムは、タッチスクリーンでのシステム起動ワークフローの一部です。
Alliance iS QSM のシール洗浄部をプライムして、チューブ内に溶媒を満たします。
ヒント: プライムしたら、シール洗浄システムを使ってプランジャーを潤滑し、またピストンチャンバーの高圧側からプランジャーシールを通って引き込まれた溶媒や凝結した塩類を洗い流します。
以下のいずれかの状況が当てはまる場合、シール洗浄システムをプライムします。
- バッファー(緩衝液)として機能する移動相の使用後
- ポンプを数時間以上停止していた場合
- ポンプが乾燥している場合
警告: 特に、危険物質を取り扱う場合は、常に優良試験所基準 (GLP) を守ってください。使用する溶媒については、安全データシートを参照してください。さらに、危険物質の適切な使用や取り扱いに関して、所属する組織の安全担当者に相談してください。
警告: 生物学的有害物質や有毒化合物による人体への汚染を防ぐため、本手順を実行する際には、清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋を必ず着用してください。
警告: 目の怪我を防ぐために、この手順を実行するときには必ず保護メガネを着用してください。
注: 溶媒の流路にあるソレノイドバルブのシートおよびシールの損傷を防ぐため、不揮発性のバッファーをシール洗浄溶媒として使用しないでください。
注: システムのチューブを詰まらせないために、シール洗浄溶媒が移動相と相溶性があることを確認してください。
注: システムコンポーネントの汚染を防止するため、シール洗浄溶媒をリサイクルしないでください。
ヒント: シール洗浄システムは自動プライムです。通常の配管条件では、シリンジでプライムできません。
推奨事項:
- すべてのクロマトグラフィー溶媒に完全に溶解性があり、10% 以上の有機溶媒が含まれているシール洗浄を使用します。この濃度により細菌の繁殖が防止され、シール洗浄で移動相が確実に可溶化されます。
- シール洗浄システムをプライムする前に、シール洗浄液の量がプライムに十分であることを確認します。
- チタンは無水メタノール中で腐食されやすいですが、少量の水(約 3%)を添加することで腐食を避けることができます。アンモニアが 10 % を超えると、わずかに腐食する可能性があります。Alliance iS Bio HPLC System を使用し、生体適合性の考慮事項が分析に影響しない場合は、チタンフィルターのシンカーを取り外したり(微粒子からの 1 次保護がシステムから失われます)、代わりにステンレススチール製のシンカーに交換したりすることができます。
必要なツールおよび材料
- 耐薬品性のパウダーフリー手袋
- 目の保護具
- シール洗浄溶媒
- チューブアダプター(スタートアップキット)
シール洗浄システムをプライムするには:
- シール洗浄インレットチューブが洗浄溶媒に浸っていることを確認します。
- タッチスクリーンでホームをタップし、溶媒ボトルのアイコン、シール洗浄の状態カードをタップしてから、溶媒のプライムをタップしてシール洗浄をプライムします。
注: システム起動プロセスの一環として、シール洗浄をプライムすることもできます。
- タッチスクリーンで、をタップします。
- 画面のプロンプトの残りの指示に従って、システムの起動プロセスを完了します。