溶媒の混和性

溶媒の混和性
Topic LCI-USG-0046, 最終更新日 11/21/2024

溶媒を交換する際には、事前に下記の表を参照して、溶媒の混和性について確認しておいてください。

以下の影響および注意事項に注意して作業を行ってください。

  • 溶媒の混和性には、温度も関係します。分析を高温で実施する場合は、高温が溶媒の溶解性に与える影響を考慮してください。
  • 水に溶解しているバッファーは、有機溶媒と混合した際に析出することがあります。
  • 混和性のある 2 つの溶媒の交換は直接行うことができます。混和性のない 2 つの溶媒間で変更する場合(例えばクロロホルムから水への変更)は、中間溶媒(n-プロパノールなど)が必要です。
  • 強バッファーを有機溶媒に交換する場合は、蒸留水を用いてシステムを完全に洗浄してから、有機溶媒を追加してください。
注: λ カットオフは、溶媒の吸光度が 1 AU に等しい波長です。
表 1. 溶媒の混和性
溶媒 極性インデックス 粘度 cP、20℃(1 atm のとき) 沸点℃(1 atm のとき) 混和性番号 (M) λ カットオフ (nm)
ACN 6.2 0.37 81.6 11、17 190
酢酸 6.2 1.26 117.9 14 n/a
アセトン 5.4 0.32 56.3 15、17 330
ベンジルアルコール 5.5 5.80 205.5 13 n/a
DMF 6.4 0.90 153.0 12 n/a
DMSO 6.5 2.24 189.0 9 n/a
エタノール 5.2 1.20 78.3 14 210
n-ヘキサン 0.0 0.313 68.7 29 n/a
MeOH 6.6 0.60 64.7 12 210
メトキシエタノール 5.7 1.72 124.6 13 n/a
1-プロパノール 4.3 2.30 97.2 15 210
2-プロパノール 4.3 2.35 117.7 15 n/a
THF 4.2 0.55 66.0 17 220
トリエチルアミン 1.8 0.38 89.5 26 n/a
9.0 1.00 100.0 n/a n/a

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