ニードルシールとシールポートチューブの交換

ワークフローの中断を防ぐため、年に 1 回所定の予防保守 (PM) スケジュール中、またはシールの汚れ、汚染、詰まりが発生した場合に、ニードルシールとシールポートチューブを交換します。それ以外にニードルの交換が必要な場合も、シールを交換します。

ニードルシールとシールポートチューブの交換には、以下の取り外しが含まれます：

• 洗浄ステーションアセンブリー
• ニードルシールを格納するロックナット
• 既存のニードルシール
• 既存のシールポートチューブ（ロックナットを保持）があり、洗浄ステーションアセンブリーに取り付けられている

警告: 生物学的有害物質や有毒化合物による人体への汚染を防ぐため、本手順を実行する際には、清浄で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋を必ず着用してください。

必要なツールおよび材料

• シールキット
• シールポートチューブ（Waters パーツ名：アセンブリー、シートポート、SST、内径 0.007）
• 耐薬品性のパウダーフリー手袋
• 目の保護具
• 7/16 インチのスパナ（この手順には 2 本のスパナが必要です）
• T10 TORX ドライバー
• T20 TORX ドライバー

ニードルシールを交換するには：

1. システムの電源が入っていることを確認します。
2. サンプルコンパートメントのドアおよび送液コンパートメントのドアを開けます。
3. すべてのサンプルプレートをサンプルコンパートメントから取り外します。
4. サンプルニードルをサービス位置に移動します。
   1. 保守 > サービス > ニードル交換の準備をタップします。
5. T20 TORX ドライバーを使用してアクセスパネルの取り付けねじを取り外し、パネルを取り外します。

   

   

   取り付けねじ

6. 洗浄ステーションアセンブリーを洗浄ステーションホルダーから持ち上げるには：
   注: 洗浄ステーションアセンブリーを取り外すことはありません（ホルダーから一時的に外します）。
   1. 下部の 3 つのクリップで固定されている洗浄チューブとシールポートチューブを見つけます。チューブを 3 つのクリップから取り外します。

      

      

      クリップ内の最初の洗浄チューブ

      

      クリップ内の 2 番目の洗浄チューブ

      

      クリップ内のシールポートチューブ

   2. 洗浄ステーションアセンブリーを押し下げてから、時計回りに回して、洗浄ステーションホルダーから一時的に取り外します。

   

   

   洗浄ステーションアセンブリー（洗浄ステーションホルダー内）

   

   洗浄ステーションホルダー

7. 洗浄ステーションアセンブリーを持ち上げて、洗浄ステーションホルダーから外します。

   

   

   サポートスリーブ

   

   ロックナットの位置（ナットは見えません）

   

   スロット

   

   スプリング

   

   洗浄ステーションホルダー

   

   PEEK フィッティングでのシールポートチューブ（画像は実際のチューブより短く示されています）

   

   PEEK フィッティングでのシールポートチューブ（画像は実際のチューブより短く示されています）

   必要条件: ロックナットがスプリング内に固定されたままであることを確認してください。
8. ニードルシールが入っている洗浄ステーションアセンブリーの底部に取り付けられているロックナットを見つけます。ニードルシールにアクセスするには、2 本の 7/16 インチのスパナを使用して、適切なグリップを確保してロックナットを取り外します。

   

   

   1 本の 7/16 インチのスパナをサポートスリーブのこの位置に当てます

   

   もう 1 本の 7/16 インチのスパナをロックナット（目に見えない）のこの位置に当てます

9. ロックナットの外縁（またはリップ）を持ち上げます。ロックナットを傾けてニードルシールを取り外してから、廃棄します。

   

   

   シール

   

   ロックナット（実際のナットは更新されており、突起がありません）

   

   シールポート

10. Waters は、ニードルシールを交換するときは、シールポートチューブを交換することを推奨します。シールポートチューブを取り外すには：
    1. シールポートチューブに取り付けられている工具不要フィッティングのねじを緩めてから、注入バルブのポート 1 からシールポートチューブの一方の端を取り外します。
    2. シールポートチューブをロックナットに通してから、取り外します。

       

       

       ロックナット

       

       シールポートチューブ

11. 交換用シールをロックナットに挿入します。次の 2 つの図に示すように、シールには正しく取り付けるための鍵溝があります。
    注: システムコンポーネントの汚染を防ぐため、シールの交換時には、清潔で耐薬品性のあるパウダーフリーの手袋を着用し、清潔な表面に置いて作業してください。
    注: 次の画像には突起が示されていますが、実際のロックナットには突起がありません。

    

    

    直径が小さい方の端

    

    シール

    

    ノッチ

    

    ロックナット

    

    シールポート

    

    

    シール

    

    ノッチ

    

    シールカップ

12. ロックナットを洗浄ステーションアセンブリーの底部に手で締め付けます。
13. 2 本の 7/16 インチのスパナを、洗浄ステーションサポートスリーブに当ててから、締め付けます。
    注: シールポートチューブの損傷を避けるため、チューブを強くねじらないでください。

    

    

    1 本の 7/16 インチのスパナをサポートスリーブのこの位置に当てます

    

    もう 1 本の 7/16 インチのスパナをここに当てます

14. シールポートチューブがサポートスリーブの PEEK フィッティングと一直線になっていることを確認します。

    

    

    上部 PEEK フィッティングのシールポートチューブ

    

    下部 PEEK フィッティングのシールポートチューブ

    

    サポートスリーブ

15. シールポートチューブをハウジングの側にあるスロットにスライドさせます。

    

    

    サポートスリーブ

    

    ロックナットの位置（ナットは見えません）

    

    スロット

    

    スプリング

    

    洗浄ステーションホルダー

    

    PEEK フィッティングでのシールポートチューブ（画像は実際のチューブより短く示されています）

    

    PEEK フィッティングでのシールポートチューブ（画像は実際のチューブより短く示されています）

16. サポートスリーブをハウジングにスライドさせ、サポートスリーブのフィッティング穴がハウジングのスロットと揃っていることを確認します。

    

    

    フィッティング穴

    

    スロット

17. サンプルコンパートメントの側面のクリップにチューブを再挿入します。例えば、洗浄チューブとシールポートチューブをクリップに通して配管します。
    必要条件: チューブは壁に固定され、サンプルトレイの操作または洗浄ポートの垂直方向の動きを妨害しないようにします。

    

    

    クリップ内の最初の洗浄チューブ

    

    クリップ内の 2 番目の洗浄チューブ

    

    クリップ内のシールポートチューブ

18. シールポートのチューブの端を注入バルブのポート 1 に取り付け、次に 1/4 インチのスパナを使用して、フィッティングを手締めからさらに 1/4 回転締め付けます。

    

    

    注入バルブのポート 1

19. アクセスパネルを元の場所に取り付けてから、アクセスパネルをユニットの正面に固定するための 1 本のねじを、T20 TORX ドライバーを使用して締め付けます。
    必要条件: シールポートチューブとサンプルニードルチューブが、アクセスパネルの隙間を通っており、お互いが交差していないことを確認してください。
20. サンプルコンパートメントのドアおよび送液コンパートメントのドアを閉じます。
21. コマンド > リセットをタップして、モーターをオンに戻し、ニードルキャリッジをホーム復帰します。
22. ニードルシールが適切に機能することを確認するために、ニードルシール準備テストを行います。