ノイズを最小限に抑えるため、検出器にはハミングフィルターが取り付けられています。
検出器のハミングフィルターはデジタル有限インパルス応答フィルターで、これによりピーク高さが低くなりますが、高周波ノイズの除去は強化されます。
フィルターのかけ方は、選択するフィルターのタイムコンスタントによって決まります。[メソッド編集]のフィルター設定オプションは、[フィルターなし]、[低速]、[標準]、[高速]、[カスタム]です。[低速]、[標準]、または[高速]を選択する場合は、値を指定する必要はありません。フィルタータイムコンスタントは、サンプリングレートによって決まります。[カスタム]を選択した場合、値を指定できますが、指定した値はサンプリングレートに基づく値に切り上げ/切り下げられます。[フィルターなし]または[カスタム]を選択して「0.0」の値を指定すると、フィルタリングがすべて無効になります。
タイムコンスタントは、データをフィルタリングする時間ウィンドウを調整し、これによってベースラインの平滑度およびピーク高さの低下への影響をコントロールします。メソッドでのこのパラメーターの最適化により、特定のアプリケーションに対して最高のシグナル/ノイズ比が達成されます。
タイムコンスタントの設定値を早くした場合:
タイムコンスタントの設定値を遅くした場合:
ソフトウェアには、各サンプリングレートで、高速または高感度アプリケーションにそれぞれ適した高速または標準のフィルターコンスタントが含まれています。
下図は、フィルタータイムコンスタントと吸光度の関係を示したものです。
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