TUV 検出器の波長の検証とテスト

TUV 検出器の波長の検証とテスト
Topic LCI-USG-0138, 最終更新日 11/21/2024

検出器を連続的に運転する場合、Waters は週に 1 度波長の検証を行うことを推奨します。

検出器の重水素アークランプとエルビウムフィルターは、透過スペクトルの既知の波長にピークを示します。検出器を起動すると、これらのピークの位置を、検出器のメモリに保存されているキャリブレーションデータに基づく予想波長と比較することによって、キャリブレーションの検証が実行されます。この検証結果が保存されているキャリブレーションデータと 1.0 nm 以上異なる場合、検出器は「波長検証失敗」のメッセージを表示します。フローセルに残った残存物質により発生するエラーを回避するため、検出器は、必要に応じて、起動時にキャリブレーションを再実行するのではなく検証を行います。

どの時点でも、手動での波長キャリブレーションを実行できます。手動のキャリブレーションによって、前のキャリブレーションデータは新しいデータで置き換えられます。

検証およびキャリブレーションのアルゴリズムは実質的には同じです。ただし、検証のアルゴリズムでは、実際のデータが保存データと一致しないことを意味するエラーメッセージが発せられることがあります。その場合、キャリブレーションのアルゴリズムによって、保存データが新しいものによって置き換えられます。

検出器の波長検証手順では、グレーティングホーミングセンサーを使用しておおよそのホーム位置が定められます。ホーム位置が定められると、重水素ランプの放射スペクトルの 656.1 nm のピークが検出され、参照されます。

組み込みエルビウムフィルターはフローセルのエントランススリットの手前の共通光路に挿入され、以下の 3 つの波長でのスペクトルの特徴を追加検出できます。

  • 256.7 nm (UV)
  • 379.0 nm
  • 521.5 nm

検証テストでは、ランプが安定するまで、5 分間のウォームアップ時間が必要です。


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